アトピーを治す、アトピー克服・アトピー改善への福音

 免疫プラザ アトピーの名称は、「奇妙な」あるいは「不思議な」という意味です。
アトピーが治せないと言う表現に聴こえますが、免疫バランスを整え免疫力を高めることでアトピーは治すことができます。
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アトピーを治す、アトピー改善・アトピー克服への福音


アトピーの名称は、「奇妙な」あるいは「不思議な」という意味です。アトピーとはもともとギリシャ語で、「これと決められようもない」という意味。したがって「アトピー性皮膚炎」は、「これと決められないような奇妙な皮膚炎」ということになります。「アトピー性皮膚炎」という病名は、1928年米国人医師、ザルツバーガーが命名しました。ギリシャ語で「原因不明」とか「不思議な」皮膚炎という意味です。しかし最近では、そのアトピーの根本原因も解明されつつあり、多くの場合、それは免疫バランスに関わるものと思われます。

  1. アトピーって何?
  2. アトピー性皮膚炎の診断基準は?
  3. アトピーにかかりやすい体質は?
  4. アトピーの人が増えているのは何故?
  5. アトピーと言う病気と原因物質は?
  6. アトピーはどうしてかかる? その1.(アトピーの発症のメカニズム)
  7. アトピーはどうしてかかる? その2.(アトピーの根本原因)
  8. アトピーの根本原因である「免疫バランス」の崩壊とは?
  9. アトピーの予防は万全ですか?
  10. アトピーの治療はどんなもの?
  11. アトピーが重症化、治りにくいのは何故でしょう?


  • アトピーって何?

アトピーとは:
正確に言うとアトピー性皮膚炎のこと。アトピーとはなんらかの物質(アレルゲン)に対して、過剰な免疫の異常反応によって皮膚に炎症が起き、赤腫れ、強いかゆみのある湿疹などの諸症状を惹き起こす、アレルギー性の病気です。アトピー性皮膚炎は、よくなったり悪くなったりを繰り返す病気で、かつては乳幼児に多い病気でしたが、最近では大人になってから発症する人が増えています。

アトピーは皮膚のトラブルだけでなく、花粉症や気管支喘息などとセットでかかってしまう人も少なくなく、人によっては、一度にかからなくとも、時期をずらしながら、アレルギー性の諸症状になるケースもあります。

アトピー性皮膚炎にかかっている方は、強いかゆみに悩まされるため、「イライラ」、「気分がすぐれない」などの精神的ストレスを感じている人が多く、なかには社会生活にまで影響がおよぶ深刻なケースも多々あります。



  • アトピー性皮膚炎の診断基準は?

「アトピー性皮膚炎」の診断基準は、厚生労働省や日本皮膚科学会が作成した治療ガイドラインによって決められています。次にあげる3項目に当てはまる場合は、症状の軽い、重いにかかわらず、アトピー性皮膚炎と診断されます。

1.かゆみがある。
2.湿疹と症状の現れる部位に特徴がある。アトピー性皮膚炎の湿疹は、左右対称に現れるのが特徴です。ま
  た、年代によって、症状の現れる部位が異なります。

    乳 児:主に顔や頭にできるが、ひどくなると、胸や背中、手足にも広がることがある。
    子ども:首の周りや、ひじの内側やひざの裏側など、関節の内側にできることが多い。
    成 人:顔や首、胸や背中など、手でかきやすい部位に、症状の重い湿疹が多い。

3.湿疹が慢性化している。湿疹が慢性化し、アトピーがよくなったり悪くなったり繰り返します。乳児では
  2ヵ月以上、子どもや大人では6ヵ月以上が目安になります。



  • アトピーにかかりやすい体質は?

アトピーにかかりやす体質を整理してみますと、下記の様になります。

 @両親、特に母親がアトピーにかかっていたか、アレルギー体質である。
  ・非アトピー母+非アトピー父=10%(子アトピー確率)
  ・非アトピー母+アトピー父 =30%
  ・アトピー母+非アトピー父 =30%
  ・アトピー母+アトピー父  =60〜80%
 A皮膚の角質の保湿機能の低下で、乾燥肌である。
 B子供のころ食物アレルギーだった。
 C体内に悪い脂(飽和脂肪酸)が多い。
 D体内に活性酸素を取りのぞくSOD(体の各細胞にひとつづつ存在する抗酸化酵素)の量が少ない。
 E乳酸菌など善玉菌の減少で腸内環境が悪い。
 F自律神経が乱れやすい。
 G体内でIgE抗体を作りやすい。
 H免疫力が低い。



  • アトピーの人が増えているのは何故?
理由 アトピーが増えるその訳
幼児期の過保護
都会型生活
都会から土が消え、現代っ子は自然から、免疫が、試され学習する機会が減り、また、過保護で外で遊ばなくなり、肉体的・精神的に過度なリラックスモードで、これまた、免疫が、試され学習する機会がなく、アトピーなどアレルギー予備軍となっている。
低体温の増加 若年層にまで35度代の低体温者が増えた。体温が低いと免疫も下がる。免疫が下がると体温も下がる。この悪循環はアトピーだけではなく万病の元。
スギ花粉の増加 昭和30年代、盛んに植林されたスギが樹齢30年を超え、花粉を多くつける様になったことに加え、その建築資材としての価値が下がり、手入れもされないまま放置されている事が、花粉の飛ぶ量を増やし、スギ花粉症を増やし、アトピーの予備軍となっている。
大人も子供も
ストレス社会
アレルギー症状は自律神経と深くかかわっているため、ストレスで自律神経の調節が乱れ、免疫バランスも崩れ、アトピーの症状も出やすい。
住環境の変化 サッシの普及などで住居の気密性が高まった結果、ダニやハウスダストが増加、シックスハウス症侯群、アレルギー体質の人が増え、比例してアトピーも増えた。
食生活の変化 野菜を食べず、偏食、外食、インスタント食が多く、ために栄養バランスが悪く、腸内環境も悪い。高タンパク、高脂肪の肉、スナック菓子類など悪玉脂肪の摂取が増え、また、食品添加物の氾濫で常に身体が酸化状態で、免疫力を低下させアトピーの予備軍となる。許可使用されている食品添加物は、日本363種類、米国180種類、英仏各15種類。日本の食品添加物の消費量は年間一人当たり4.5Kg。ふざけるな!
大気汚染 車の排気ガス中の微粒子や炭酸ガスが原因となって、アトピーなどアレルギーを起こしやすくさせている。
根治できない 病院にかかっても治らないばかりか、病院での対症療法、ステロイド外用処方によってアトピーが益々ひどく蔓延している。よってアトピー患者が増える。
大人の
アトピーの増加
いろんなケースで、ステロイドの内服の多様のせいで、大人にアトピーが増えた。



  • アトピーと言う病気と原因物質は?

人間の体には、体内に侵入しようとするウイルスなど外敵(異物)を排除しょうとする働き(免疫機能)がありますが、ストレスなど様々な要因で免疫機能のバランスが崩れると、人によってはアレルギー反応が起こり、無害であるはずの食物やダニなどにまで免疫の過剰反応が働き、アトピーにかかります。つまりアトピーは、直接的には、食物やダニ(原因物質=アレルゲン)などにアレルギー反応を起こして発症します。

アレルギー反応とは?
本来、人間の体には、外部から体内に侵入してくる、体の成分とは異なる外敵に対して、退治しようとする免疫のしくみがあります。侵入してくる異物を抗原といい、それに対抗して体が作る免疫物質を抗体といいます。再び異物(抗原)が侵入してくると、正常には抗原抗体反応(免疫)が行われ正常に免疫機能が働くわけですが、この本来は体を守るはずの抗原抗体反応が、同じ異物に対して「侵入→攻撃」を繰り返している間に、無害であるはずの食物やダニなど異物に対して過剰に働いてしまい、皮膚に炎症が起き、赤腫れ、強いかゆみのある湿疹など、体にとって都合の悪い結果をひき起こします。これがアトピーのアレルギー反応です。
「アレルギー反応」は、「免疫」と反応の仕組みは同じですが、体にとっては、病気をひき起こす誤った「免疫の過剰反応」です。

アレルギーが目や鼻でおきると 花粉症
      気管支でおきると 喘息
      皮膚でおきると  アトピ−

アトピー性皮膚炎の発症の要因と原因物質(アレルゲン)は?
アトピー性皮膚炎の発症には、1.アレルギー的要因と 2.非アレルギー的要因の、2つの要因があります。
1.アトピーの「アレルギー的要因」→ 原因物質が口、鼻から体内へ侵入 原因物質 症状

アトピー性皮膚炎で悩んでいる約80%の人は、なんらかの原因物質に対してアレルギーをもっている。なかでも、アトピー性皮膚炎にかかっている人に多いのが、ダニとハウスダスト。

乳幼児のアトピーには、有名なの3大アレルゲンの、卵、大豆、牛乳などの食物アレルギーが多いが、これは、アレルギーを起こすなんらかの成分のひとつが、血液を通ってリンパ球に送られた結果、アトピーを発症させているものと思われる。

ダニ、ハウスダスト、カビ、花粉、ペットの毛、卵、牛乳、大豆、そば、竹の子など。細菌、真菌、有害化学物質、VOC、排気ガスなど。 赤腫れ、強いかゆみのある湿疹をともなった炎症
2.アトピーの「非アレルギー的要因」→ 原因物質が皮膚から体内へ侵入 原因物質 症状

一方で、アトピー性皮膚炎にかかっている約20%の人は、アレルギーが見あたらない事実もある。アレルギー以外の要因として重要なのが、皮膚の働きそのものの異常だ。このアトピー性皮膚炎にかかっている人の皮膚の特徴は、皮膚の乾燥(ドライスキン)とバリアー機能(皮膚の防御機能)の異常である。

つまり非アレルギー的要因でアトピー性皮膚炎にかかっている人は、
@皮膚がかさつきやすい乾燥肌のため、角質層の表面をおおう皮脂が少なく
 水分を保持するセラミドなどの角質細胞間資質が不足しているため、
A皮膚の水分が逃げやすく、角質層のバリア機能も弱くなり、
B結果、皮膚から容易に、様々な異物(細菌など)が侵入することとなり、
C気温の変化や衣服の接触など、ささいな刺激にも敏感に反応、アトピー性
 皮膚炎を発症してしまうことになる。

細菌、真菌、化粧品、装身具、ゴム、布など。 赤腫れ、強いかゆみのある湿疹をともなった炎症
アトピー性皮膚炎の原因物質と悪化させる要素
アトピー性皮膚炎の発症の原因物質は、体質や年齢によって異なる!
後においおいふれますが、実はこれがアトピー治療において、医療現場の混乱の元となっている可能性が高いものと思われます。
右記の図に示されたものは、アトピー発症の原因物質(細菌感染、化学的作用、物理的作用、精神的作用)であって、アトピー発症の根本原因ではありません。


アトピーは厄介な病気である!
アトピーは、「アレルギー的要因」であれ、「非アレルギー的要因」であれ、皮膚に強いかゆみをともなった湿疹の症状を表します。この湿疹は、皮膚の炎症です。

「原因物質マクロファージT細胞B細胞抗体肥満細胞ヒスタミン知覚神経湿疹」と言う流れは、一連のアトピーにかかるアレルギー反応の流れのひとつです。この流れの中で、「湿疹」がでるのは、いずれも体を原因物質から守ろうとする正常な防衛反応ではありますが、あくまでもそれは「見かけの症状」でしかありません。本当に問題にすべきアトピーの症状は、湿疹が体の部位に左右対称に現れる皮膚への厄介な炎症です。

@炎症の原因:アトピーにおける炎症とは、分泌されたヒスタミンなどの刺激により、湿疹が出た箇所などの
 毛細血管が広がり、血流が加速、その箇所に血液が集中するために、その箇所に腫れ・発熱・痛み(かゆみ)が
 発症したものです。しかし、発熱などの炎症は、自然治癒される過程においてとても大事な症状です。ウィル
 スなどの抗原は総じて熱にとても弱いからです。風邪で高熱が出るのもそういった理由によるものです。
A炎症の防御:一方炎症とは、防御反応のひとつで、体の中に起こった異常を元どおりにしようとする自然治
 癒の正常な反応です。この自然治癒の過程を見ますと、炎症の発症により傷ついた箇所では、血管内から
 顆粒球のひとつである好中球やマクロファージなどの白血球が集まり、侵入異物を退治し、傷ついた組織を
 元通りに修復します。この過程で炎症箇所において活性化されたマクロファ−ジは、サイトカインなどを分
 泌します。分泌されたサイトカインは、炎症の促進・制御にきわめて重要な役割を果たします。

以上のように、炎症とは、傷ついた組織を修復するために起こる生体の正常な自然治癒反応です。
しかしアトピーでは、上記、「@の炎症の原因の真犯人をいまだ特定できず、またAの様に炎症を正常に防御できず、炎症箇所がなかなか自然治癒されない」と言う厄介な問題を抱えています。
この様にアトピーは、厄介な問題を抱えた病気と言う認識が必要です。
この病気は、アトピー以外のアレルギー症状の花粉症や喘息は言うにおよばず、他の隠れた病気のシグナル、他の病気を引き起こすかも知れないシグナルでもあります。



  • アトピーはどうしてかかる? その1.(アトピー発症のメカニズム)

アトピーは、原因物質を鼻や口から体内に取り込んだからといって、すぐに発症するわけではありません。原因物質に接触するたびに体内に「IgE抗体」が蓄積され、それが、ある水準に達して始めて発症の準備がととのった状態になります。
体内で作られる抗体は、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類ありますが、アトピーなどアレルギー反応に介在する抗体は「IgE抗体」です。血清中のIgE値が異常に高い人の場合、ほとんどがアトピー・喘息・花粉症等のアレルギー症状を示します。

アトピーなどアレルギー反応で、「IgE抗体」が作られる事が、すでに異常!
本来IgE抗体は、腸に侵入した寄生虫からの感染を撃退する役割をもつ抗体です。また本来、鼻粘膜・気管支などへの細菌侵入には、IgG抗体がその任にあたっています。鼻粘膜などでIgG抗体が活性化していると、IgE抗体の出番はありません。なのにアトピーの主な原因物質であるダニなどの侵入に、鼻粘膜などでIgE抗体がその任にあたるのは何故でしょう。つまり、鼻粘膜についた異物の処理に、IgE抗体が作られること自体がすでに異常、と言うべきです。
なぜ、IgGではなく、IgEが作られるのか? 確たる答は出ていませんが、日常生活の無菌化により、IgG抗体の出番がなくなってしまったのが一因ではないでしょうか。また、生活環境の変化で、花粉や大気を漂う化学物質のちりなど、今まで出合ったことのない魔物の出現で、免疫系が戸惑っているためではないでしょうか?
アトピーや花粉症、喘息は都会に多い現象です。

40代以上の方なら記憶にあると思いますが、昔の子供は時にアオバナ、ミドリバナを垂らしていたものです。あれは、IgG抗体が鼻粘膜などに侵入してくる雑菌と戦った後の残骸です。砂場で遊んでいる途中で、ハナクソをほじくったりしていれば、日々雑菌が侵入していたはず、そんな「ライフスタイル」が、免疫系を鍛えていたのでしょう。免疫系は、過保護になって、本来の役割を、徐々に失いつつあるのでしょうか?

「IgE抗体」が作られるプロセスと働きは?
@抗原(細菌など)が鼻や気管支などの粘膜に取り付くと、抗原が粘液に溶けだし、
Aこの溶けだした抗原がリンパ球の一つであるマクロファージに取り込まれて異物と認識、ただちにその情報
 がTヘルパー細胞に伝達され、
B伝達されたTヘルパー細胞がその侵入抗原を敵か否かの判断を下し、敵の場合、B細胞に攻撃命令がだされ、
Cそれを受けてB細胞が、抗原に対抗するIgE抗体を、次に備えた物まで含めて、適量作り出し、
D作り出されたIgE抗体は、対抗する抗原を攻撃撃破し、一部のB細胞などに攻撃対象の記憶が残り、免疫を獲
 得します。

上記「IgE抗体が作られるプロセスと働きは」、正常な抗原抗体反応(免疫)ですが、正常な場合はIgE抗体が適量作られるのに比べ、アトピーなどアレルギー反応では、それが大量に作られてしまいます。
では何故、アトピーなどでは、「IgE抗体」が大量に作リ出されたしまうのでしょうか?

アトピーなどにおける「IgE抗体」が大量に作られるプロセスは?
@ダニ(ダニの糞)などが鼻や気管支などの粘膜に取り付くと、ダニのタンパク質が粘液に溶けだし、
Aこの溶けだしたダニのタンパク質がリンパ球の一つであるマクロファージに取り込まれて異物と認識、ただ
 ちにその情報がTヘルパー細胞に伝達され、
B伝達されたTヘルパー細胞がその侵入異物を敵か否かの判断を下す際、侵入ダニをその都度、誤って敵とみな
 してしまった結果、その都度B細胞に攻撃命令がだされ、
Cそれを受けてB細胞が、敵とみなされたダニに対抗するIgE抗体を、その都度作り出します。
Dこの様にして作り出されたIgE抗体が、結合しやすい性質を持った顆粒球の「肥満細胞」と結合するため、
Eダニなどと接触するたびにその都度作り出されるIgE抗体は、こうして体内に大量に蓄積されてゆきます。

その結果、アトピーを発症させる!
上記のように作られた「IgE抗体」が「肥満細胞」の表面に次々と結合して、あるレベルに達した段階を「感作が成立した」と呼び、アレルギー反応の準備が出来上がった状態となります。こうした人が再びダニなど原因物質に接触すると、アトピーの初期症状が現れやすくなります。こうした状態のところにさらにダニなどの抗原が侵入すると、肥満細胞に結合したIgE抗体が抗原とみなされたダニなどをキャッチして結合し、この繰り返される反応が刺激となって肥満細胞が活性化、ヒスタミンなどの化学伝達物質が放出され、これらが過剰に毛細血管や知覚神経を刺激することで、アトピーの場合、皮膚にアレルギー反応をひき起こし、皮膚に湿疹を作り炎症させる、アトピーを発症させてしまうのです。



  • アトピーはどうしてかかる? その2.(アトピーの根本原因)

何故、アトピーは根治出来ないの?
@アトピーは、花粉症、気管支喘息など他のアレルギー症同様、遺伝的なものが根本にある。
Aアトピーが何故増えるのか、様々な理由がある。
Bアトピーの主な原因物質はダニやハウスダストなどである。
Cダニなどが体内に入ると「IgE抗体」が大量に作られ、結果、アレルギー反応をひき起こしてアトピーになる。

ここまで判れば、アトピー撲滅の峠は越えたようにも思われるのですが・・・・!?

しかしアトピーは一向に減る兆しを見せません。むしろ増加傾向にあります。現にこの20年の間に、アトピーや花粉症、気管支喘息は大変な勢いで増えました。たとえば、最近発表された国立生育医療センター研究所の調査によれば、1970年代生まれの若者の九割がダニやスギ花粉でアレルギーを起こしやすい体質を持っているといいます。1950〜60年代生まれでは四、五割ですから、いかにアトピーなどアレルギー体質が増えてきているかがわかります。
日本では、予備軍も入れると、アトピーで苦しんでおられる方は、1000万人をくだらないと言います。

では、ここまで判っていて、どうして現代医学は、アトピーを根本から治療できないのしょうか?
また、同様な、遺伝的にアトピー体質の方が、おなじ環境の中で、ある人はアトピーにかかり、ある人はアトピーにかからないのは何故でしょうか?
それこそそれが問題で、アトピー発症には、ダニと言う原因物質や遺伝体質、IgE抗体の大量生産だけでは、その発症の根本原因を説明することは出来ません。ゆえに、アトピーの根本原因を特定する必要があります。

まず、アトピーが発症する根本原因は何?
アトピー発症には上記「アトピーにかかりやすい体質は?」でも指摘しましたが、遺伝的なもの、内蔵機能の低下、自律神経の乱れ、IgE抗体を作りやすい、免疫力の低下など、アトピー体質が大いに関係しているのですが、中でも、免疫力は最も重要な鍵です。
免疫力低下による「免疫バランス」の崩壊は、様々な病気をひき起こす元凶です。後にふれますが「免疫バランス」とは、それぞれの免疫細胞が、その役割をそれぞれ正常に行うと言うことです。

アレルギーは、侵入した異物に対して「免疫の過剰反応」によって発症するものです。アトピーもしかりです。しかしこの免疫の過剰反応とは、決して、「免疫力が高い」と言うことと同義語ではありません。「免疫のバランス」が崩れたから免疫の過剰反応が起こるのであって、「免疫力が高い」から免疫の過剰反応が起こるのではありません。

「免疫の過剰反応」とは、異物(抗原)を排除しようとして、免疫細胞である 白血球が必要以上に働き、1.体に不快なアレルギー症状をもたらしたり、2.体内の正常な細胞まで攻撃誤爆(自己免疫疾患)してしまう状態を言うのですが、
アトピーの場合は、上記、「アレルギー反応におけるIgE抗体が大量に作られるプロセス」で指摘したとおり、
 @Tヘルパー細胞が、侵入したダニが無害であるにもかかわらず有害と誤って認識し、
 Aダニが侵入する度に、B細胞にIgE抗体を作らせ、
 B肥満細胞と結合してIgE抗体が体内に大量にに蓄積され、それが一定量を超えた時、
 C度重なる侵入ダニがIgE抗体と結びつき、上記1.の「免疫の過剰反応」が起こり、
ついには、アトピーをひき起こしてしまうのですから、これをもって「免疫力が高い」などとは、どうひいき目に見ても言えるものではありません。アトピー発症の初期段階において、白血球の中のリンパ球の中のTヘルパー細胞が、侵入ダニを誤って敵とみなして必要以上に働くことは、「免疫力が高い」こととはほど遠いものです。ここを勘違いするから、「免疫抑制」を主眼とする治療が巷でまかり通るのです。

「免疫の過剰反応」は、「免疫力が高い」現象ではなく、「免疫の異常」な現象です。異常とは、正常ではなく、「乱れている、狂っている、バランスを欠いている」状態です。それぞれの免疫を司る細胞たちが、何らかの理由でバランスを欠いている状態です。すなわち、「免疫の過剰反応」とは、「免疫バランス」が崩壊した状態です。
したがって、アトピーは、「免疫バランス」が崩壊した結果、発症します。

アトピー発症のきっかけを作る真犯人!
そもそもアトピーは、Tヘルパー細胞が正常に働かなかったがために発症しました。Tヘルパー細胞は、免疫を司る細胞の中では司令官の役割を果たす細胞ですが、それが体にとって無害なダニを、有害と誤って認識したために、ダニが侵入するたびに、誤った命令をB細胞へ指示、アレルギーの素であるIgE抗体を大量に作らせてしまいました。
言い換えるならば、Tヘルパー細胞が正常に働いてさえいれば、「アトピーにかかりやすい体質」の方であっても、アトピーを発症することはなかったのです。同じ環境の中で、親子、兄弟、双子が「アトピーにかかりやすい体質」であるにもかかわらず、アトピーにかかる人とかからない人がいるのはそのためです。

では、アトピーにかかる人は、何故Tヘルパー細胞が正常に働かなかったのでしょう?
この様な人にとっても、最初からTヘルパー細胞が異常だったわけではありません。度重なるダニなどの侵入にも最初は正常に働いていたと思うのですが、ある日を境にその働きが狂い始めてしまったのです。それはすべての人に個人差のあるもの、トータルな免疫力そのものの差です。つまり、Tヘルパー細胞が正常に働けなくなった理由は、トータルな「免疫力の低下」によるものです。様々な生活環境、ストレスなどが引き金となって徐々に本来の免疫力が低下し、Tヘルパー細胞も正常に働けなくなってしまったのです。

アトピー発症のきっかけを作る共犯者!
アトピー発症のきっかけを作る真犯人は、Tヘルパー細胞でした。しかし、共犯者もいます。
免疫を司る白血球の中のリンパ球には、T細胞、B細胞、NK細胞があるのですが、T細胞の中にはさらに、Tヘルパー細胞(認識・命令)、Tキラー細胞(攻撃・殺傷)、Tサプレッサー細胞(攻撃停止・抑制)があるのですが、ここで問題なのは、Tサプレッサー細胞です。Tキラー細胞は文字通りがむしゃらに、ダニなどを抗原とみなして攻撃します。Tサプレッサ細胞の攻撃停止命令が無い限り攻撃します。またB細胞は、ダニなどを抗原とみなしてIgE抗体を作り続けるのですが、これまたTサプレッサ細胞の抑制中止命令がないと作るのを止めません。
この様にTサプレッサー細胞は、自分の役割を明らかにサボっておりアトピー発症のきっかけを作る共犯者です! その共犯者はもう一人います。それはB細胞です。B細胞はTヘルパー細胞の命令に従って、IgE抗体を作るのですが、その際もうひとつの重要な役割を果たします。それは次に備えて、侵入抗原をしっかり記憶しておくことです。なのにB細胞はダニなどに対しては健忘症になってしまい、再侵入でまた性懲りもなくIgE抗体を作り続けます。

アトピーの自然治癒のキーパーソンは眠っている?
アトピーの自然治癒のキーパーソンとは一体なんでしょう。それはサイトカインと言う物質です。
サイトカインは、アトピーなど炎症で傷ついた箇所を修復する際、活性化されたマクロファージとTヘルパー細胞によって分泌され、Tキラー細胞など攻撃に関与する細胞を元気づけするのですが、一方、炎症の修復においても、攻撃の停止や抑制を行うTサプレッサー細胞やB細胞を元気づけます。
サイトカインは、免疫系の指揮命令を伝達する“メッセンジャー(情報伝達)”と”コントロール(制御)”の機能を担う物質ですが、アトピーの発症、治癒においては眠ったままだったのでしょうか?

アトピーの根本原因は、「免疫力の低下」による「免疫バランス」の崩壊である!
上記で見たように、免疫系は互いに互いを監視し合う、微妙なバランスの上に成り立っています。しかしアレルギーにおいては、免疫を司るそれぞれの細胞は、その役割を正常に果たしておりません。「免疫バランス」が崩壊した状態です。「免疫バランス」の崩壊の原因はというと、くどいようですが、それは何らかの原因による「免疫力の低下」です。

アトピーの見かけの症状である皮膚への湿疹ひとつを取ってみても、「この皮膚の炎症は、@ダニなどによる皮膚組織にアレルギー反応した症状であり、Aダニなどの侵入または破壊された皮膚組織を修復しようとする自然治癒反応」なのですが、皮膚に炎症ができるのは、もともと皮膚組織の免疫力が低いためであり、かつ炎症を癒そうとする自然治癒反応の段階にいたっても自然治癒されないのも、これまた免疫力が低いためであります。

したがってアトピーは、誤解を恐れずに言うならば、『「免疫力の低下」がきっかけで「Tヘルパー細胞」などが異常をきたし、「免疫バランス」が崩壊することによって発症、そのためにさらに「免疫力が低下」、ためになかなか治らない病気である』と、見るべきです。



  • アトピー発症の根本原因である「免疫バランス」の崩壊とは?

「免疫力のバランス」が崩れると、さまざまな弊害が起こる!
例えば、「免疫バランス」が崩れると、
@自己細胞の変質(死亡率が第一位のガンなど):私たちの体の中では、毎日、自己細胞が変質したガン細胞が
 作られています。しかし、免疫力を高めておくとガン細胞は、NK細胞やTキラー細胞などによって退治してく
 れるのですが、免疫力が低下すると、ガンにかかってしまいます。
A生活習慣病(心臓病など循環系、糖尿病など):最近の研究では、生活習慣病の多くが、免疫力の低下によっ
 て引き起こされていると、ここかしこで指摘されています。
  <↑上記の方は、免疫力を高める  ↓下記の方は、免疫力を調整する
B自己細胞への誤爆(自己免疫疾患):もし、味方(自分自身の細胞)を“敵”と誤認してしまったら・・・。自
 分自身の細胞が破壊され、慢性的な炎症を惹き起こします。不幸なことにこのような疾患に悩む方が多数お
 られます。
C過剰防衛(アレルギー):ダニやスギ花粉のように無害な外来異物に対して、過剰な免疫反応が生じると、不
 必要な炎症が惹き起こされます。

免疫系(免疫力)はバランスが命!
1.免疫を語る上で、白血球のリンパ球と顆粒球のバランスはとても重要です。
リンパ球と顆粒球のバランスが極端に崩れると、いろいろな疾病に見舞われます。リラックスモードの副交感神経が優位になるとリンパ球が増え→アトピーなどのアレルギーなどを引き起こし、興奮モードの交感神経が優位になると顆粒球が増え→ガンなど組織の破壊を引き起こします。(安保徹教授の著書「免疫革命」を参照)

2.免疫系が正しく働くには、正確でスピーディな「無害・有害の異物の認識」、「適切な攻撃の開始と終了」の制御が重要な鍵となります。
その際、マクロファージなどが放出する免疫物質であるサイトカインは、免疫機能の中で非常に重要な役割を果たします。トランスファー因子をはじめとする各種サイトカインは、免疫系の指揮命令を伝達する“メッセンジャー(情報伝達)”と”コントロール(制御)”の機能を担います。

3.免疫系において、基本的に重要なことは、免疫の過剰反応(アレルギー)や、健康な自己細胞の攻撃(自己免疫疾患)をして消耗することのないように、迅速かつ有効的に反応することです。
 @如何に外敵に対して迅速に反応できるよう促すか。
 A如何に外敵を特徴づけ明確に認識できるように標識となれるか。
 B如何に排除した外敵を再確認し、再度の侵入者か否かの目標を定めるられるようにするか。
などの役割が、免疫系のバランス適応力を高める上では、これまたとても重要なことです。



  • アトピーの予防は万全ですか?

初めに、アトピーを理解するために『「免疫力の低下」がきっかけで「Tヘルパー細胞」などが異常をきたし、「免疫バランス」が崩壊することによって発症、そのためにさらに「免疫力が低下」、ためになかなか治らない病気である』と認識する必要があります。
この認識の上に立って、日々、生活環境の悪化から引起される体の異常(自律神経・免疫バランスの変調、免疫力低下、内臓機能低下など)に心を配り、 体内からアトピーを予防する必要があります。

アトピーにかかってしまう前、アトピーにかかってしまった後の予防は、どうすれば良いのでしょう?

1、日常、注意すること

 @アレルゲンの除去:ダニ、ハウスダストがアレルゲンとなっている場合が多く、実際に他の疾患の治療で
  ホコリのない無菌室に入った際にアトピーが劇的に改善することは良く知られています。部屋のホコリ掃
  除や換気をこまめに行い、寝具を日光に干す頻度を増やしましょう。
 A保湿剤:保湿剤を使用する場合は、油分だけでなく、適度に水分を含んだ物が良いでしょう。強い乾燥を
  感じていなくても、保湿剤を使うことにより、アトピーが劇的に改善することもあるため、保湿剤の使用
  は重要です。保湿剤は、免疫バランスを考えた成分が入っている製品を選びましょう。
 B食事制限:卵や牛乳・小麦粉などがアトピーのアレルゲンとなっている場合は、その因子をのぞいた「除
  去食」の献立を検討しましょう。
 C石鹸・シャンプー:過剰に皮脂を奪う石鹸は避けたほうがよいが、その一方、十分に皮脂が洗い流されな
  いとかゆみや菌の繁殖によってかえってアトピーの症状を増悪させる場合もあるので、個々人にあった製
  品を選択する必要があり、ボディローション、シャンプーとも、免疫バランスを考えた成分が入っている
  製品を選びましょう。
 Dタバコ:喫煙は体内の活性酸素を増加させて炎症を惹起し、これが大人のアトピーなどアレルギー疾患を
  増悪させていると思われます。

2、上記、アトピー体質の方は、下記の表、「アトピーの治療」をご参照下さい。
  アトピーの予防、アトピーにかかってしまったら、特に、日ごろから、免疫のバランスを崩さない様に心
  がけそのために、日頃から免疫力を高め、特に「免疫力の調整」に留意しましょう。



  • アトピーの治療はどんなもの?

アトピーの改善には、体内の、免疫バランスの調整、腸内環境の整備(乳酸菌など善玉菌による腸管免疫の強化)、酵素の補給(特に、未消化タンパク質の分解)、抗酸化物質による活性酸素の除去(各細胞、皮膚保護機能強化)、食生活の改善(天然ビタミン・ミネラル・善玉脂肪酸の補給)を心がけましょう。
中でも免疫バランスの調整は、最も重要です
免疫バランスの調整とは、過剰反応気味の免疫状態(巷では、通常「免疫力が高い」状態と言われています)の場合は免疫反応を正常に戻す、免疫力が低い場合は免疫力を高める、と言う調整です。

アトピー性皮膚炎の治療は、病院などでも混乱しており、多くのアトピーで苦しんでおられる方たちは、いまだに適切な治療も受けられることなく、日々悩んでおられるのが実状です。
どうしてこの様なアトピーの治療の混乱が、医療現場でも起きているのでしょう。それはアトピーの根本原因が解明されていないことに起因します。アトピーの根本原因は、一口に言って、 免疫バランスの崩壊です。したがって、 トランスファーファクターなどによる免疫バランスの調整が、いかに重要であるかを物語っています。「アトピーの根本原因が、免疫バランスの崩壊である」と言う視点に立って、アトピーで苦しんでおられる方は、是非、免疫力の調整を試みてください。 きっとアトピー治癒への福音となることでしょう!

治療法 内容 副作用・効果
@病院での
 薬物療法
・皮膚の炎症を抑えるため、ぬり薬のステロイド軟膏、非ステロイド
 性免疫抑制薬であるタクロリムス軟膏を患部に塗る。
・かゆみが強い時に必要に応じて、飲み薬の抗ヒスタミン薬や抗アレ
 ルギー薬を投与。
ぬり薬、飲み薬ともに、一時しのぎに過ぎず根治しない。むしろ依存症など様々な副作用がある。
A日常生活
 の工夫
・室内のこまめな掃除を心がけ、適温・適室、清潔に保つことが大切
 特に寝室の掃除や換気は念入りにし、寝具のダニ対策も万全に。
・アトピーの原因となる食べ物を、料理から除く。
原因因子となる物を取り除くだけでも、アトピーがましになる。
Bスキンケア ・皮膚の清潔:毎日の入浴シャワーが大切。
・皮膚の保湿:皮膚の保湿と潤いを与える。
・皮膚のかゆみ:爪を短く切り、なるべく掻かない様にする。
・咽頭の保護:風邪予防に喉などを直接保護する。
皮膚に保湿と潤いを与え、皮膚や喉のトラブルを直接抑え、皮膚からも免疫バランスを整え、アレルギーの症状を抑える。
C健康食品 ・体内の免疫バランスの調整に良いもの。
・体内の抗酸化のために良いもの。
・酵素や善玉菌で腸の環境を整えるために良いもの。
・身体に良い脂(飽和脂肪酸)を効率よく摂るために良いもの。
免疫バランスを整える上で欠かせない製品を選ぶ。
D自然療法 ・漢方、温泉、海水などの自然的なアトピー治療。世界でも西洋医学
 以外の代替医療として注目。
リラックス、ストレス解消は、体質改善を図り、アトピー改善に良い。



  • アトピーが重症化、治りにくいのは何故でしょう?

たとえアトピー体質であっても、昔は、衛生的に、栄養的に劣悪な環境の中にあって、今ほどアトピーにかかっている人が少なかったのは何故でしょう?
それは、免疫が関係していました。免疫は、最初母親の初乳から受け継ぐわけですが、成長過程においては、様々な劣悪な環境においていろいろ試され学習します。非衛生的であるということは、常に外部からの細菌などの体内への侵入に免疫が試され学習、免疫のバランスを強化する一翼を担いました。また、食べ物のほとんどは自然食で、悪い脂(飽和脂肪酸)や化学調味料などを摂ることもなく、密閉的な住環境や排気ガスなど環境汚染もなく、したがって今ほど体内に活性酸素の大量発生も生じさせず、腸内環境も比較的良好で、今ほど社会的ストレスもなかったために自律神経が乱れることも少なく、結果、免疫バランスを乱すことが少なかったことが幸いしていました。
アトピ−はステロイドでは治らない
しかし今日、アトピーは増えこそすれ減る兆しがありません。そればかりかアトピーは、ますます重傷化、治りにくいものとなっております。それは、病院での対症療法で出されるステロイドの介在が、問題をより複雑にしています。
ステロイドはコレステロールと同様に、体内に入ると排泄されにくいと言う特徴があります。そのため体内に入ると活性酸素の影響を受け、過酸化脂質として皮膚組織などに沈着し、その刺激が顆粒球を増大させ、その結果免疫力が低下して、アトピーの場合は皮膚にさらに炎症を起こします。長期間にわたってステロイドを使用すれば、このアトピーの炎症が慢性化します。すると、その治療のためにさらに多量のステロイドを使わざるを得なくなると言う悪循環に陥ってしまいます。
ステロイドによる対症療法は、悪く言えば「その場しのぎ」的なもので、この対症療法ではアトピーの根本的治療にはなりません。これが、アトピーを重症化、治りにくくしている原因のひとつです。

過酸化脂質もアトピーには大敵です。
過酸化脂質とは脂が酸化してできるものです。過酸化脂質には「体内の脂質が酸化したもの」と「食べる油が酸化したもの」とがありますが、食事、間食(スナック菓子等)などで、日常悪い脂(飽和脂肪酸)を多く食べる人などは、体内に、活性酸素によって過酸化脂質を大量に発生させますので、これがさらに皮膚の症状を悪化させてしまい、それも、現代のアトピー性皮膚炎を重症化し、治りにくくしている原因のひとつと言えます。


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