漢方薬や健康食品を食べたり飲んだりした時に起きる、一時的な反応を好転反応(瞑眩反応)と言います。 昔から中国では、「瞑眩(めいけん)せざればその病癒えず」と言われています。 好転反応は
- 傷ついた細胞が新しく生まれ変わる時
- 体内の有害物質が排出される時
- 血液やリンパの流れが活発になる時
に現れます。
身体がだるい |
頭が重い |
眠い |
身体が痛い |
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低血圧 高血圧 肝炎 心臓病 リューマチ ヘルニア |
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自律神経 失調症 低血圧 高血圧 頚椎症 |
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肥満症 糖尿病 低血圧 高血圧 |
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神経痛 心臓病 リューマチ 頚椎症
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目まいがする |
下痢、便秘になる 黒い便がでる |
身体がしびれる |
目がしょぼつく 目が痛む |
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自律神経 失調症 低血圧 高血圧 |
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胃腸障害 大腸 ポリープ |
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神経痛 リューマチ 頚椎症 |
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動脈硬化 白内障
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湿疹が出来る 身体がかゆい |
熱が出る |
汗が出る |
太る |
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アレルギ ー体質 アトピー性皮膚炎 |
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肝機能低下 |
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自律神経 失調症 心臓病 |
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胃腸障害
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トイレが近くなる 夜中に尿意がおきる |
鼻血が出る |
のどが渇く |
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腎臓病 心臓病 リューマチ |
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動脈硬化 低血圧 高血圧 |
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肥満症 糖尿病 肝炎 |
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好転反応とは、調整反応とも呼ばれ、漢方やある種の健康食品・健康器具などを利用する際、初めに現れる現象です。これは、数々の新しい刺激に対して、身体が反応しているという現れで、身体が順応するまでの一時的な現象です。
例えば、ひざまづいて座っていた人が急に立ち上がると、血行がよくなります。そのために足がしびれます。それらは、改善の現れであり、本来の状態に戻るために現れる変化です。この様な現象を『好転反応』といいます。
好転反応の現れ方は、優れて個人差があります。 好転反応の個人差については、遺伝的要素、生活環境(食生活、精神的条件、建物条件、騒音、公害影響、その他)の条件によって千差万別であるため、現れ方も異なります。 その他、過去の病歴、現在の病的状態(合併症等)など、複雑な条件・変化などにより、軽重は様々です。
主だった好転反応は下記のようになります。
1. |
弛緩反応 【症状:だるい、眠い、倦怠感など】 |
今まで病的状態でいたある臓器が、本来の機能を回復し始めると、他の臓器もその病的状態にあわせて活動していたので、一時的に各器官同士のアンバランス状態が起きます。少し経つと安定してきます。 |
2. |
過敏反応 【症状:便秘、下痢、痛み、腫れ、発汗など】 |
急性の病状が慢性となってその状態で安定しているとき、病気に対して強力な援助が加わると、慢性の前の急性状態に一時的に戻ります。 又、数ヶ所が(例えば胃、腸、肝臓と3つとも)調子が悪いときは、一番悪い所から反応が出始めて、そこが改善されると、次に悪いところが身体に感じてくるという様に、順番に反応が現れます。 特にリュウマチ、神経痛、痛風などは、時間をかけて根気よく治す必要があります。 |
3. |
排泄作用 【症状:吹き出物、発疹皮膚の変化、目やに、尿の色の変化など】 |
身体の解毒作用の現われで,体内の老廃物・毒素・疲労素を分解・排泄するときに出る反応です。汗、尿、便、皮膚に反応が現れます。 |
4. |
回復反応 【症状:発熱、痛み、吐き気、腹痛、だるさ】 |
今まで血行の悪かった所が改善され、うっ血していた汚れた血液が一時的に回り始めるときに現れます。血液が浄化され、血行がよくなるにつれ、調子が良くなってきます。 |
※漢方薬や何らかの健康食品などをご利用になっていて、好転反応と思われる症状が、特にひどく表れたり、長期間にわたる場合には、飲用方法に関する指導を受けて下さい。
トランスファー因子を服用する事による唯一の“副作用”と言えるのが、ヘルクスハイマー反応です。これはドイツのヘルクスハイマー医師の名前から名付けられました。 『ダイ・オフ』(Die-Off:死滅)反応で、病原体が死滅する事に関連したものです。
有害な微生物も生きている間は、それなりに免疫反応の攻撃から逃れています。しかし、トランスファー因子により強化された免疫反応の強力な攻撃によって、病原体が死滅すると、彼らの細胞膜の蛋白質は、弱くなった粘膜を通じて人体に吸収され、患者にアレルギー的反応を起こさせます。また、微生物の感染によって、刺激された抗体は、現在ないしは、以前の感染場所に反応を起こします。
これらの症状は、『抗原抗体反応』という、免疫複合が生じている事によるものであり、その中には、ヒスタミンの放出、むくみ、痛みなども伴ってきます。 病原体が感染し、ヒスタミンの放出で最も直撃を受ける場所は、口、食道、胃、大小腸、生殖および排尿器官、鼻腔、耳の中の欧氏管、気管支、リンパ腺などの粘膜、それに脳を包み込んでいる脳膜、関節の滑膜といった膜組織です。
ダイ・オフ現象が起こる時は、前述のどこも、不快な症状の震源地になりえます。 体にとって“異物”である大量の抗原は、免疫反応を強く呼び起こし、加えて、体の普通の生化学的プロセスをも妨げるので、この免疫反応は結果として、一時的に患者の症状を悪化させます。しかし、それらの殆んど全ての不快な状態は、4日〜3週間の内には消えます。そして、トランスファー因子を服用した患者は、暫しウソみたいに、体調がよくなるのを感じ、それは、その人がそれまでに経験した事のない程快いものである、と言われます。
トランスファー因子を治療に使っている米国の医者は、ダイ・オフ現象が起きるのは、治療がうまくいっている証拠だ、と信じています。
ダイ・オフ現象は、だから適切に工夫されたその治療プログラム上で、非常にいい結果が出つつある事を示すものです。
宝島社出版「安保徹の免疫学入門」より
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