白血球 |
単 球 |
マクロファージ
(貪食細胞) (抗原提示細胞) |
・マクロファージはプリミティブ(原始的)でアメーバ状の細胞。 ・体内に侵入してきた異物を発見すると急行、自分の中に細菌、 ウイルス、ホコリなど次々と取り込んで貪食処理する。 ・貪食処理し切れない場合は、異物(抗原)を表面に提示、「外敵 が来た!」と、ヘルパーT細胞に情報を伝え、助けを求める。 ・ウイルスの死骸、殺傷された感染細胞やガン細胞、また、寿命 がきた顆粒球、赤血球や白血球などを掃除する。 ・T/ヘルパー細胞と共同で、TNFα(腫瘍壊死因子)、IL12(インタ
ーロイキン12)、INFα(インターフェロンα)などの
サイトカイン放出に関与、NK細胞などを活性化。
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樹状細胞
(抗原提示細胞) |
・マクロファージがヘルパーT細胞に信号を送るとき、自然免疫系と獲得免疫系を リンクする重要な役目を担い、高い抗原提示能(抗原をT細胞が認識できるよう 部分的に加工、T細胞内に情報を伝達する)を発揮する。 |
リンパ球 |
T細胞 |
・T細胞は主に感染した細胞を見つけて排除する。T細胞は3種類 あり、それぞれ司令塔、殺し屋、ストッパーの役目を担う。
T/ヘルパー細胞は免疫の司令塔であり、助っ人。マクロファージから病原菌(抗原)の情報を受け取り、B細胞に抗体を作るよう指令を出し、抗体を作るのを助ける。 マクロファージと共同で、サイトカインを放出、T/キラー細胞、NK細胞を活性化させる。
T/キラー細胞は殺し屋。T/ヘルパー細胞から指令があると、感染した細胞にとりついて、その細胞を殺す。
T/サプレッサー細胞はストッパー役。過剰に攻撃したり、武器を作ったりしないように抑制したり、免疫反応を終了に導く。
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B細胞
(抗体産生細胞) (抗原提示細胞) |
・T細胞の指令により、病原菌(抗原)に応じた抗体を産生し、抗 原を攻撃する。 ・B細胞はあらかじめ表面にレセプターをアンテナのように掲 げ、抗原と結合、同時に抗原を提示する(標識になる)。
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NK細胞
(NK細胞に関する新発見) |
NK/ナチュラルキラー細胞は文字通り生まれついての殺し屋。殺傷力が高く、常に体内をパトロールし、ガン細胞やウイルス感染細胞を見つけると、単独で直接殺す。白血球全体の15%〜20%位の割合。
NK細胞はトランスファー因子などサイトカインによって活性化される。 |
顆粒球
の通常の生涯は 1〜2日 |
好中球
(貪食細胞) |
・好中球は顆粒球の90%以上を占めている。 ・強い貪食・殺菌能力を持ち、主に細菌やカビを貪食する。 |
好酸球 |
・寄生虫感染に対する免疫に関与する。アレルギーなどの際に増 加し、弱い貪食能力を持ちヒスタミンを不活性化する。 |
好塩基球 |
・肥満細胞、顆粒内に種々の活性物質(ヒスタミン等)を含有し、 炎症反応等に関与する。 |