歯周病と免疫:免疫力の低下が歯周病を引き起こす

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免疫力の低下が歯周病を引き起こすとも言える


No4、歯周病と免疫

歯周病は日本人の成人(35歳以上)の80%がかかっているといわれています。
歯周病とは歯肉に炎症が引き起こされ、放置しておくと膿が出たり、口臭がひどくなり、最後には歯が抜け落ちてしまう病気です。

歯周病の特徴は、虫歯と違って初期段階では痛みを感じることが少なく自覚症状がないと言う事でしょう。歯を支える組織は、歯肉や歯槽骨などから形成されていますが、歯肉に炎症が起きるのを歯肉炎、歯槽骨まで炎症がおよぶのを歯周炎と言い、以前は歯槽膿漏とも呼ばれていました。歯肉炎、歯周炎それら双方を合わせ歯周病と称します。
歯周病も免疫病である
もう少し詳しく言うと、歯の周囲に付着したプラーク(歯垢)が歯と歯肉の隙間に入り込み、歯を支えている骨を溶かしてしまい、最後には歯が抜け落ちてしまう病気です。プラークには非常に多くのバクテリアが棲んでいて、そのバクテリアの出す毒素が歯肉に炎症を起こし、そして歯をささえている骨を溶かしてしまうのです。

しかし最近では、歯周病の現象的原因はプラーク(歯垢)ですが、糖尿病などの全身の病気や喫煙などの嗜好や生活習慣が、歯周病をひきおこしたり悪化させる原因とみられています。このように糖尿病などの全身疾患、遺伝的要因、喫煙習慣、ホルモン変化が複雑に影響し歯周病が発症し進行することが分かってきました。

歯周病は全身疾患の一部です。歯周病が恐ろしいのは、歯周病が起きた背後に、全身の様々な疾患が隠れているという点です。頭痛、便秘、不眠、冷え性といった症状から、動脈硬化、肝硬変、糖尿病、腎臓疾患、貧血まで実に多岐にわたります。つまり、歯周病−骨が溶けるような人は全身的にも病んでいる、病んでいるから骨が溶けると考えられ、“歯周病は極めて悪い状態にある身体の赤信号である”、といえます。さらに歯周病は歯を失うだけでなく、心臓病や糖尿病などの全身疾患にも悪影響を与えています。

こう見てくると、歯周病は私たち身体の免疫力、自然治癒力とも大きく関与していることがみてとれます。この考え方を歯科医の立場からまとめたページを見つけました。

歯周病の原因と対処法ー細菌軍と免疫軍の戦争

したがって歯周病を予防・改善していく為には、口腔清掃はもちろんですが、ライフスタイルを見直して免疫力を上げ、生活習慣病を予防し、全身の健康状態を整えていく事が重要です。

歯周病も免疫病の一つです。歯茎が弱っている方は免疫力も落ちています。

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