白血病は、「血液がん」のことで免疫病のひとつ、免疫力を高めよう!

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白血病は、「血液がん」のことで免疫病のひとつ、免疫力を高めよう!


白血病とは、血液の中の白血球が悪性腫瘍(がん)になった「血液がん」のひとつです。血液は、酸素や栄養を運搬する赤血球、主に細菌やカビ、ウイルスやがん細胞を攻撃する白血球、出血時に出血を止める血小板などの血球と、液体である血漿(けっしょう)成分から構成されています。

がん化した白血球が異常に増えると、普段は赤い色をした赤血球の色で赤く見える血液が、白く見えることから、「白血病」という名前がつきました。

この病気は、1800年代にドイツの有名な病理学者であるVirchow(ウィルヒョウ)先生がはじめて発見したものですが、当時は十分な検査法や満足のできる治療法がなく、「白血病=不治の病=死に至る病」と、恐れられていました。しかし今では血液検査で早期発見が容易になり、また、医学の進歩により、治癒が期待できる病気の1つになっています。

中には、「白血病は遺伝する」と思っている方がおられますが、一般的に白血病は遺伝しません。また、白血病の患者さんに接したからといって、白血病に感染することもありません。

白血病には

  1)急性白血病  (1) 急性骨髄性白血病
             (2) 急性リンパ性白血病
  2)慢性白血病  (1) 慢性骨髄性白血病
             (2) 慢性リンパ性白血病

白血病も抗がん剤で免疫力が低下するなどがあり、白血病の原因は、まだ完全に解明されたわけではありませんが、白血病を含めて、「がん」はいくつかの遺伝子異常(遺伝子の傷)と、生活習慣やストレスなどで狂う、免疫力の低下や免疫力バランスの異常などが原因で、発症するものと考えられています。

白血病も然りですが、がんを初期段階で抑え、がん化した細胞を叩くためには、日頃から免疫力を高めておく必要があります。そのためには免疫力を高める食品や抗酸化作用がある食品を、積極的に摂取することが大切です。

下記の記事は、日本経済新聞の2014/3/20付電子版「急性白血病、化学療法が柱 日経実力病院調査、感染症・副作用の対策徹底 負担少ないミニ移植も」からの転載ですが、残念ながら、免疫力に関する指摘が、一行もないのが気がかりです。



年間約8千人が死亡する白血病。このうち急速に進行する急性白血病は抗がん剤を使う化学療法が治療の柱だ。日本経済新聞社が公開データを基にした「実力病院調査」によると、症例数が多い病院は白血球減少に伴う感染症や副作用への対策を徹底し、治療成績が向上している。血液をつくる細胞移植は患者負担が少ない「ミニ移植」が増えている。

白血病は「血液がん」の一種。血液をつくる骨の中の骨髄で白血病細胞(がん細胞)が異常増殖し、正常な血球が減少する病気だ。酸素を運ぶ赤血球が減ると貧血や全身のだるさなどの症状が表れ、細菌を攻撃する白血球が少なくなれば感染症を起こしやすくなる。

急性白血病は「骨髄性」と「リンパ性」に大別される。化学療法で白血病細胞を減らし、血球や血小板の数を正常な範囲にする「寛解」にできるかどうかがポイントの一つ。「寛解導入療法」に続き、体内に残った白血病細胞を減らして寛解を維持し再発を防ぐ「地固め療法」や「維持療法」に移るのが治療の流れだ。

複数の抗がん剤

今回の調査で「手術なし」が全国最多の320例だった札幌北楡病院(札幌市)は成人に多い骨髄性の場合、寛解導入療法や地固め療法でシタラビンなど複数の抗がん剤を併用する。いくつかのタイプがあり、うち1つは抗がん剤ではなくレチノイン酸(活性型ビタミンA)を用いる。内科の小林直樹統括診療部長は「治療は半年ほどかかる。再発せずに治癒する患者は5割近くに上昇している」と話す。

一方、リンパ性は骨髄性と比べて再発する可能性が高い。寛解導入療法、地固め療法に続き、定期的に抗がん剤を投与する維持療法を行う。維持療法は外来に切り替えることが多く、全体の治療期間は約2年に及ぶという。

「手術なし」が全国4番目の172例だった九州大病院(福岡市)の宮本敏浩講師も「寛解を得ることが治療の第一目標」と強調する。骨髄性では寛解導入療法後の地固め療法で、通常の20〜30倍の量のシタラビンを投与する「大量化学療法」を3回繰り返す。リンパ性の場合は、白血病細胞を選んで攻撃するため副作用が少ない分子標的薬を使うこともある。

抗がん剤治療は体内の正常な白血球も減るため、感染症対策が重要になる。同病院は2006年、「無菌病棟」を導入した。空気中のカビなどの真菌によって患者が肺炎などにかかる恐れがあるため、目の細かいフィルターを天井裏に張って病棟全体に清潔な空気を送る。治療の際には点滴などで抗真菌薬も投与している。

札幌北楡病院では化学療法などを受ける「無菌室」が30床あるほか、歯科医が口腔(こうくう)内のケアに積極的に取り組む。「白血球が減ると、食物の通り道となる口の中や胃腸で炎症が起きやすくなる。虫歯や歯槽のう漏による細菌が入るのを防ぐ」(小林部長)ためだ。

幹細胞を移植

骨髄性、リンパ性とも抗がん剤が効かなかったり再発したりした場合は、血液をつくる造血幹細胞の移植が選択肢となる。骨髄移植や臍帯(さいたい)血移植などがあり、患者自身のほか、家族ら血縁者や非血縁者の細胞を移植する。

移植前に大量の抗がん剤治療と放射線照射を実施。残っている白血病細胞をゼロに近づけ、免疫機能を抑えて新たな造血幹細胞を受け入れる環境をつくるのが狙いだ。ただ治療に耐えられる体力が必要で、対象は50代半ばまでが目安で、内臓障害がないことが条件。「フル移植」と呼ばれる。

これに対し、最近は移植前の抗がん剤の量を減らして患者の負担を軽くする「ミニ移植」が増加。白血病細胞が体内に残る可能性は高くなるが、移植した細胞が白血病細胞を駆逐する効果を期待する。60代にも広げられるのが特徴だ。

札幌北楡病院の小林部長は「同じ条件であればミニ移植はフル移植の治療成績に見劣りしない。ただ病気の進行が早いタイプはフル移植になる」と説明する。骨髄性は治りづらい染色体異常も分かっており、細胞移植を検討する際の判断材料にしているという。

「手術あり」には造血幹細胞移植の症例数は含まれず、主に輸血などの件数になる。治療中に赤血球が減って貧血を起こしたり、血小板が少なくなって出血がひどくなったりする患者もいる。九州大病院の宮本講師は「化学療法の際に輸血が必要になる可能性は高い」としている。


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